C++でのデスクトップアプリの作り方について

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C++でデスクトップアプリを作る場合、まず理解しておきたいのは、C++そのものにはウィンドウやボタンなどのGUIを作る標準機能がないという点です。

C++は処理速度が速く、OSに近いレイヤーを扱いやすい言語ですが、画面を表示したり、ボタンを配置したり、メニューを作ったりするには、別途GUIフレームワークやOSのAPIを使う必要があります。

そのため、C++でデスクトップアプリを開発するときは、一般的に次のような技術を組み合わせます。

  • C++本体
  • GUIフレームワーク
  • ビルドツール
  • IDE
  • データ保存の仕組み
  • 配布用の設定

特に初心者の場合は、最初にどのGUIフレームワークを使うかを決めることが重要です。

選ぶフレームワークによって、開発のしやすさ、対応OS、見た目、配布方法、学習難易度が大きく変わります。

目次

C++デスクトップアプリ開発の基本構成

C++で作るデスクトップアプリは、大きく分けると「画面」「処理」「保存」「配布」の4つで構成されます。

画面部分

画面部分は、ユーザーが直接操作する部分です。

たとえば、ウィンドウ、ボタン、入力欄、リスト、表、メニュー、ダイアログなどが該当します。

一般的なデスクトップアプリでは、この画面部分をGUIフレームワークで作ります。

C++だけでこれらを簡単に作ることはできないため、Qt、wxWidgets、WinUI 3、Win32 APIなどの技術を利用します。

処理部分

処理部分は、アプリの中核となるロジックです。

たとえば、計算処理、ファイル操作、データ変換、CSVの読み込み、API通信、検索処理、入力チェックなどが該当します。

デスクトップアプリを作るときは、画面部分と処理部分をできるだけ分けて設計することが大切です。

画面のイベント処理の中にすべての処理を書いてしまうと、後から修正しにくくなります。

保存部分

保存部分は、ユーザーの入力内容や設定、アプリ内のデータを保存する仕組みです。

簡単なアプリであれば、テキストファイルやJSONファイルで保存できます。

設定情報であれば、INIファイルや各フレームワークの設定保存機能を使うこともあります。

TODOアプリ、在庫管理、顧客管理、家計簿のようなアプリでは、SQLiteなどのデータベースを使うと管理しやすくなります。

配布部分

配布部分は、完成したアプリを他のPCで動かせるようにする工程です。

C++アプリは、開発環境では動いても、別のPCでは必要なDLLやランタイムが不足して動かないことがあります。

特にQtなどのフレームワークを使う場合は、実行ファイルだけでなく、必要なライブラリやプラグインも一緒に配布する必要があります。

C++で使える主なGUIフレームワーク

C++でデスクトップアプリを作る場合、代表的な選択肢にはQt、wxWidgets、WinUI 3、Win32 API、Dear ImGuiなどがあります。

それぞれに向き不向きがあるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。

Qt

Qtは、C++でデスクトップアプリを作るときの代表的なGUIフレームワークです。

Windows、macOS、Linuxに対応しており、クロスプラットフォームのアプリを作りたい場合に非常に有力です。

GUI部品が豊富で、ボタン、入力欄、テーブル、メニュー、ダイアログ、ファイル選択、ネットワーク通信、データベース接続など、多くの機能が用意されています。

初心者がC++で本格的なデスクトップアプリを学ぶなら、Qtはかなりおすすめしやすい選択肢です。

ただし、商用利用やクローズドソースでの配布を考えている場合は、Qtのライセンスを必ず確認する必要があります。

個人学習では始めやすい一方で、実務利用ではライセンス条件を無視できません。

wxWidgets

wxWidgetsもC++向けのクロスプラットフォームGUIライブラリです。

Windows、macOS、Linuxに対応しており、OS標準の見た目に近いアプリを作りやすいのが特徴です。

Qtよりもシンプルな印象があり、ネイティブな見た目を重視したい場合に向いています。

一方で、機能の豊富さや学習資料の量では、Qtの方が優れている場面もあります。

業務アプリや多機能なアプリを作る場合はQt、OS標準の自然な見た目を重視する場合はwxWidgets、という考え方ができます。

WinUI 3

WinUI 3は、Windows向けのモダンなUIフレームワークです。

Windows 10やWindows 11向けのアプリを作る場合に候補になります。

Microsoft公式の技術で、Windowsらしいモダンな見た目のアプリを作りたい場合に向いています。

ただし、C++でWinUI 3を扱う場合は、C++/WinRT、XAML、Windows App SDKなどの知識も必要になります。

そのため、C++初心者が最初に選ぶにはやや難しめです。

Windows専用で本格的に開発するなら有力ですが、最初の一歩としてはQtの方が取り組みやすいでしょう。

Win32 API

Win32 APIは、Windowsアプリを作るための低レベルなAPIです。

外部のGUIフレームワークを使わずにWindowsアプリを作れるため、Windowsの仕組みを深く学ぶには価値があります。

ウィンドウの作成、メッセージ処理、ボタンやメニューの制御などを直接扱えます。

ただし、コード量が多くなりやすく、現代的なGUIアプリを効率よく作るには不向きです。

初心者がアプリを完成させる目的なら、Win32 APIから始めるよりQtやwxWidgetsを使う方が現実的です。

Dear ImGui

Dear ImGuiは、開発ツールやゲーム用ツール、デバッグUIなどに向いたGUIライブラリです。

一般的な業務アプリやユーザー向けアプリというより、リアルタイムに値を確認したり、パラメータを調整したりするツールに向いています。

ゲームエンジンのエディタ、画像処理ツール、3Dツール、デバッグ画面、社内向け簡易ツールなどでは便利です。

一方で、メニューやフォーム入力が多い一般的なデスクトップアプリでは、QtやwxWidgetsの方が向いています。

初心者におすすめの開発環境

C++でデスクトップアプリを作り始めるなら、最初は次の構成がおすすめです。

Qt CreatorとQt Widgets

初心者には、Qt CreatorとQt Widgetsの組み合わせが扱いやすいです。

Qt CreatorはQt向けの統合開発環境で、プロジェクト作成、画面設計、ビルド、実行、デバッグをまとめて行えます。

Qt Widgetsを使えば、ボタンや入力欄、リスト、テーブルなどを使った一般的なデスクトップアプリを作れます。

最初からVisual StudioやCMakeを細かく設定しようとすると、GUIアプリを作る前にビルド設定で詰まることがあります。

そのため、最初はQt Creatorのテンプレートからプロジェクトを作り、動くアプリを作りながら仕組みを理解していくのがおすすめです。

CMake

CMakeは、C++プロジェクトのビルド設定を管理するためのツールです。

C++では、ソースファイルをコンパイルし、必要なライブラリをリンクして実行ファイルを作ります。

CMakeを使うと、その手順をプロジェクト単位で管理できます。

Qt Creatorを使う場合でも、現在のQtプロジェクトではCMakeを使うケースが多くなっています。

最初は完全に理解できなくても問題ありませんが、少しずつCMakeの役割を理解していくと、開発環境のトラブルに強くなります。

Visual Studio

WindowsでC++アプリを作る場合は、Visual Studioも有力です。

Visual StudioはC++開発環境として非常に強力で、Windowsアプリ開発との相性も良いです。

QtをVisual Studioと組み合わせて使うこともできますし、WinUI 3やWin32 APIを使ったWindows専用アプリ開発にも使えます。

ただし、初心者が最初にQtを学ぶなら、Qt Creatorの方が導入しやすい場合があります。

Visual Studioは、Windows専用開発や大規模なC++開発を進める段階で検討してもよいでしょう。

最初に作るべきアプリ

C++でデスクトップアプリを学ぶ場合、いきなり大きなアプリを作ろうとすると挫折しやすくなります。

最初は小さなアプリを作り、ウィンドウ表示、ボタン操作、入力処理、保存処理を少しずつ学ぶのがおすすめです。

カウンターアプリ

最初の練習としては、カウンターアプリが適しています。

ボタンを押すと数値が増えるだけのシンプルなアプリですが、GUIアプリの基本である「ボタンを押したら処理が動く」という流れを理解できます。

イベント処理、ラベル表示、状態管理の基本を学べるため、最初の一歩としてちょうどよい題材です。

TODOアプリ

次の段階では、TODOアプリがおすすめです。

TODOアプリでは、入力欄にタスクを入力し、追加ボタンでリストに表示し、必要に応じて削除や保存を行います。

この中には、デスクトップアプリに必要な要素が多く含まれています。

入力欄、ボタン、リスト表示、入力チェック、保存、読み込み、エラー表示などを一通り練習できます。

メモ帳アプリ

メモ帳アプリも練習に向いています。

テキストを入力し、ファイルとして保存し、再度読み込むという流れを作ることで、ファイル操作の基本を学べます。

メニュー、ファイル選択ダイアログ、保存確認、未保存状態の管理などを追加すると、より実用的なアプリに近づきます。

CSV整形ツール

Webマーケティングや業務効率化の観点では、CSV整形ツールも実用的です。

広告データ、検索順位データ、キーワードリスト、アクセス解析のエクスポートデータなどを読み込み、不要な列を削除したり、並び替えたり、条件に応じて分類したりするツールを作れます。

C++で作ると処理速度が出やすいため、大きなCSVファイルを扱うツールにも向いています。

アプリ設計で意識すべきこと

C++でデスクトップアプリを作るときは、最初から設計を複雑にしすぎる必要はありません。

ただし、最低限「画面」と「処理」を分ける意識は持っておくべきです。

画面と処理を分ける

初心者がやりがちな失敗は、ボタンを押したときの処理の中に、すべてのロジックを書いてしまうことです。

小さなサンプルなら問題ありませんが、アプリが大きくなると、どこで何をしているのかわかりにくくなります。

たとえば、TODOアプリであれば、画面側は入力を受け取り、表示を更新する役割に集中させます。

一方で、タスクの追加、削除、保存、読み込みなどの処理は、別のクラスや機能として分けると管理しやすくなります。

小さく作ってから広げる

最初から完成形を目指すのではなく、まずは最小限の機能で動くものを作ることが大切です。

たとえばTODOアプリなら、最初は「入力して追加する」だけで十分です。

その後、「削除する」「保存する」「読み込む」「並び替える」「期限を設定する」といった機能を少しずつ追加していきます。

この進め方にすると、どこで不具合が起きたのか把握しやすく、学習もしやすくなります。

エラー処理を入れる

デスクトップアプリでは、ユーザーが想定外の操作をすることがあります。

入力欄が空のままボタンを押す、存在しないファイルを開こうとする、保存先に権限がない、ファイルが壊れている、ネットワークに接続できないなど、さまざまなエラーが起こります。

そのため、実用的なアプリを作るなら、エラー処理は必須です。

ユーザーにはわかりやすいメッセージを表示し、開発者向けにはログを残すようにすると、後から問題を調査しやすくなります。

データ保存の方法

デスクトップアプリでは、ユーザーの入力内容や設定を保存する場面が多くあります。

保存方法は、アプリの規模や扱うデータによって変わります。

テキストファイル

最もシンプルな保存方法はテキストファイルです。

メモ帳アプリやログ出力、簡単な設定保存であれば、テキストファイルで十分な場合があります。

構造が単純で扱いやすい一方、複雑なデータ管理には向いていません。

JSON

設定情報や軽いデータ保存にはJSONが便利です。

JSONは構造化されたデータを保存できるため、設定項目が複数あるアプリや、簡単な一覧データを保存するアプリに向いています。

C++ではJSONライブラリを使うことで扱いやすくなります。

SQLite

TODOアプリ、家計簿、顧客管理、在庫管理のように、複数のデータを整理して保存したい場合はSQLiteが便利です。

SQLiteは軽量なデータベースで、サーバーを用意しなくてもアプリ内で利用できます。

デスクトップアプリとの相性がよく、実務的なアプリを作るなら学んでおく価値があります。

設定保存機能

Qtなどのフレームワークには、アプリの設定を保存するための機能が用意されています。

ウィンドウサイズ、テーマ設定、前回開いたファイル、表示オプションなど、ユーザー設定を保存する場合に便利です。

見た目を整える方法

C++デスクトップアプリでは、機能だけでなく見た目も重要です。

特にユーザーが日常的に使うアプリでは、ボタンの配置、余白、文字サイズ、色、メニュー構成などが使いやすさに大きく影響します。

レイアウトを整える

GUIアプリでは、画面サイズが変わっても自然に見えるようにレイアウトを組む必要があります。

固定位置でボタンや入力欄を配置すると、画面サイズを変えたときに崩れやすくなります。

そのため、Qtなどではレイアウト機能を使って、部品の並びや余白を管理します。

縦に並べる、横に並べる、グリッド状に配置するなど、基本的なレイアウトを理解すると、見た目の整ったアプリを作りやすくなります。

スタイルを設定する

Qtでは、QSSというCSSに似た仕組みで見た目を調整できます。

ボタンの色、文字色、余白、角丸、ホバー時の見た目などを指定できます。

ただし、スタイル設定をC++コードの中に長く書くと管理しにくくなるため、実務ではスタイル用のファイルに分けることが多いです。

なお、Qtでリソースパスを使ってスタイルファイルを読み込む場合は、リソースファイルとして登録する必要があります。

単にフォルダに置いただけでは読み込めない場合があるため注意が必要です。

OSごとの見た目を考慮する

Windows、macOS、Linuxでは、ユーザーが期待するUIの見た目や操作感が少しずつ異なります。

クロスプラットフォームアプリを作る場合は、どのOSでも違和感なく使えるようにする必要があります。

Qtは統一感のあるUIを作りやすく、wxWidgetsはOS標準に近い見た目を出しやすい傾向があります。

重い処理とフリーズ対策

デスクトップアプリでは、重い処理をそのまま画面側で実行すると、アプリが固まったように見えることがあります。

これは、画面の描画やボタン操作を受け付けるメインスレッドで重い処理をしてしまうためです。

GUIスレッドを止めない

GUIアプリでは、画面の更新やクリック操作の処理を担当するスレッドがあります。

このスレッドで大量の計算、巨大ファイルの読み込み、長時間の通信処理などを行うと、画面が反応しなくなります。

そのため、時間のかかる処理は別スレッドや非同期処理に分けるのが基本です。

進行状況を表示する

時間のかかる処理を行う場合は、ユーザーに進行状況を見せることも重要です。

たとえば、プログレスバー、処理中メッセージ、キャンセルボタンなどを用意すると、ユーザーはアプリが正常に動いていることを理解できます。

特にファイル変換ツール、CSV処理ツール、画像処理ツール、API通信ツールなどでは、処理中の見せ方が使いやすさに大きく影響します。

配布時の注意点

C++で作ったデスクトップアプリは、開発環境で動いたからといって、他のPCでそのまま動くとは限りません。

配布時には、必要なライブラリやランタイムを一緒に用意する必要があります。

実行ファイルだけでは足りないことがある

QtなどのGUIフレームワークを使っている場合、アプリ本体の実行ファイルだけでは動かないことがあります。

必要なDLL、プラグイン、画像形式用のライブラリ、翻訳ファイル、スタイル関連のファイルなどを同梱する必要があります。

WindowsでQtアプリを配布する場合は、必要なファイルをまとめるための専用ツールを使うことが一般的です。

ランタイムの確認が必要

Visual StudioでビルドしたC++アプリでは、Visual C++ランタイムが必要になる場合があります。

ユーザーのPCに必要なランタイムが入っていないと、アプリが起動できないことがあります。

そのため、インストーラーにランタイムを含めるか、別途インストール案内を用意する必要があります。

インストーラーを作る

最初はZIP形式で配布しても構いません。

ただし、実務向けや一般ユーザー向けに配布する場合は、インストーラーを作る方が親切です。

インストーラーを使うと、ショートカット作成、インストール先の指定、アンインストール、必要ファイルの配置などを自動化できます。

Windowsでは、Inno Setup、WiX Toolset、MSIXなどが候補になります。

Qtを使う場合の注意点

Qtは非常に便利ですが、実務で使う場合はいくつか注意点があります。

ライセンスを確認する

Qtを使う場合、特に重要なのがライセンスです。

個人学習やオープンソース開発では始めやすい一方、商用アプリ、クローズドソースアプリ、顧客への納品物、静的リンク、組み込み用途などでは、ライセンス条件を必ず確認する必要があります。

特に会社やクライアント向けのアプリを作る場合、技術的に作れるかだけでなく、法的に問題なく配布できるかも確認する必要があります。

リソースファイルの扱いに注意する

Qtでは、画像、アイコン、スタイルファイルなどをアプリに組み込むためのリソースシステムがあります。

リソースパスを使ってファイルを読み込む場合、そのファイルをリソースとして登録しておく必要があります。

単にプロジェクトフォルダに置いただけでは、期待通りに読み込めないことがあります。

ビルド設定を理解する

Qtでは、通常のC++ビルドに加えて、Qt特有のメタオブジェクト処理が関係することがあります。

特に、シグナル・スロットや特定のQt機能を使う場合は、ビルド設定が正しくないとエラーになります。

Qt Creatorのテンプレートを使えば多くの場合は自動で設定されますが、CMakeを自分で書く場合は注意が必要です。

学習ロードマップ

C++でデスクトップアプリを作れるようになるには、順番に学ぶことが大切です。

C++の基礎を学ぶ

まずはC++の基本文法を理解する必要があります。

変数、関数、クラス、参照、ポインタ、標準ライブラリ、ファイル入出力、例外処理などは最低限理解しておきたい内容です。

GUIアプリではクラス設計が重要になるため、オブジェクト指向の基本も学んでおくと役立ちます。

GUIフレームワークを学ぶ

C++の基礎がある程度わかったら、Qt WidgetsなどのGUIフレームワークを学びます。

最初は、ウィンドウを表示する、ボタンを置く、入力欄を作る、クリック時に処理を実行する、といった基本操作から始めるとよいです。

いきなり複雑なアプリを作るのではなく、小さな画面を作って動かすことを繰り返すのが効果的です。

ファイル保存を学ぶ

次に、アプリのデータを保存する方法を学びます。

テキストファイル、JSON、設定ファイル、SQLiteなど、用途に応じて保存方法を選べるようになると、実用的なアプリを作りやすくなります。

配布方法を学ぶ

最後に、完成したアプリを他のPCで動かす方法を学びます。

Releaseビルド、必要ファイルの同梱、ランタイム確認、インストーラー作成、ライセンス表記などを理解すると、作ったアプリを実際に使ってもらえる形にできます。

目的別のおすすめ構成

C++デスクトップアプリ開発では、目的に応じて選ぶ構成が変わります。

初心者が学習目的で作る場合

初心者がC++でGUIアプリを学ぶなら、Qt CreatorとQt Widgetsの組み合わせがおすすめです。

環境構築が比較的しやすく、GUI部品も豊富で、クロスプラットフォームにも対応できます。

最初はカウンターアプリやTODOアプリから始めるとよいでしょう。

Windows専用アプリを作る場合

Windows専用でモダンなアプリを作りたい場合は、WinUI 3が候補になります。

ただし、C++で扱うには少し難易度が高いため、Windowsアプリ開発に慣れてから取り組む方がよいです。

Windows専用でも、開発効率を重視するならQtを使う選択肢も十分あります。

クロスプラットフォームアプリを作る場合

Windows、macOS、Linuxで動くアプリを作りたいなら、Qtが有力です。

同じコードベースで複数OSに対応しやすく、GUI部品や周辺機能も充実しています。

業務アプリ、管理ツール、エディタ、データ処理ツールなど幅広い用途に使えます。

OS標準の見た目を重視する場合

OSごとの自然な見た目を重視するなら、wxWidgetsが候補になります。

WindowsではWindowsらしく、macOSではmacOSらしく見せたい場合に向いています。

ただし、Qtと比較すると資料や機能面で好みが分かれるため、作りたいアプリの内容に合わせて判断するとよいでしょう。

開発ツールやデバッグUIを作る場合

開発者向けツール、ゲーム用エディタ、リアルタイム調整画面などを作るなら、Dear ImGuiが便利です。

一般ユーザー向けの完成度の高いアプリというより、内部ツールや技術者向けツールに向いています。

まとめ

C++でデスクトップアプリを作るには、C++本体だけでなく、GUIフレームワーク、ビルド環境、データ保存、配布方法を理解する必要があります。

初心者が最初に取り組むなら、Qt CreatorとQt Widgets の組み合わせが特におすすめです。

QtはGUI部品が豊富で、Windows、macOS、Linuxに対応でき、学習資料も多いため、C++デスクトップアプリ開発の入門として扱いやすいです。

一方で、目的によって最適な選択肢は変わります。

Windows専用でモダンなUIを作るならWinUI 3、OS標準の見た目を重視するならwxWidgets、開発ツールやデバッグUIならDear ImGuiも候補になります。

実務で使う場合は、技術選定だけでなく、配布方法やライセンス確認も重要です。

特にQtを商用利用する場合は、ライセンス条件を必ず確認してから進めるべきです。

最初は小さなカウンターアプリやTODOアプリから始め、入力、表示、保存、エラー処理、配布という流れを少しずつ学んでいくと、無理なくC++デスクトップアプリ開発を身につけられます。

以上、C++でのデスクトップアプリの作り方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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