Seabornのフォントサイズの設定は、グラフの見やすさを向上させるために重要です。
SeabornはMatplotlibの上に構築されたライブラリであるため、フォントサイズの設定も基本的にはMatplotlibの設定方法に従います。
以下にSeabornでフォントサイズを調整する方法をいくつか紹介します。
目次
sns.set_context
を使う
Seabornのset_context
関数を使うと、グローバルなフォントサイズを簡単に設定できます。
コンテキストはpaper
, notebook
, talk
, poster
の4種類から選べます。
それぞれのコンテキストは異なるフォントサイズを持ちます。
import seaborn as sns
import matplotlib.pyplot as plt
# デフォルトの設定を変更
sns.set_context("talk")
# データ例
tips = sns.load_dataset("tips")
# プロット
sns.scatterplot(data=tips, x="total_bill", y="tip")
plt.show()
sns.set
を使う
sns.set
を使って、より詳細にフォントサイズを設定することもできます。
font_scale
オプションを使うことで、全体的なフォントサイズをスケーリングできます。
sns.set(font_scale=1.5) # フォントサイズを1.5倍に設定
# プロット
sns.scatterplot(data=tips, x="total_bill", y="tip")
plt.show()
Matplotlibのrc
設定を使う
SeabornはMatplotlibの設定を継承するため、Matplotlibのrc
パラメータを使って細かいフォントサイズの調整が可能です。
import matplotlib.pyplot as plt
# フォントサイズの設定
plt.rc("font", size=14) # 基本のフォントサイズ
plt.rc("axes", titlesize=18) # タイトルのフォントサイズ
plt.rc("axes", labelsize=14) # 軸ラベルのフォントサイズ
plt.rc("xtick", labelsize=12) # x軸の目盛りのフォントサイズ
plt.rc("ytick", labelsize=12) # y軸の目盛りのフォントサイズ
plt.rc("legend", fontsize=12) # 凡例のフォントサイズ
# プロット
sns.scatterplot(data=tips, x="total_bill", y="tip")
plt.show()
ax.set_*
メソッドを使う
特定のプロットに対してフォントサイズを個別に設定する場合、MatplotlibのAxes
オブジェクトのメソッドを使うことができます。
# プロット作成
fig, ax = plt.subplots()
sns.scatterplot(data=tips, x="total_bill", y="tip", ax=ax)
# タイトルとラベルのフォントサイズ設定
ax.set_title("Title", fontsize=20)
ax.set_xlabel("Total Bill", fontsize=15)
ax.set_ylabel("Tip", fontsize=15)
plt.show()
まとめ
Seabornでフォントサイズを調整する方法は多岐にわたります。
全体的な設定を簡単に変更するためにはset_context
やset
を使い、より詳細な調整が必要な場合はMatplotlibのrc
設定やAxes
オブジェクトのメソッドを使うとよいでしょう。
これらを組み合わせて、目的に応じた最適なフォントサイズ設定を行ってください。
以上、Seabornのフォントサイズについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。