Pythonのループの回数指定の方法について

Pythonでループの回数を指定する方法にはいくつかのバリエーションがあります。

基本は for 文と while 文を使うことで、指定回数ループを実現できます。

ここでは 具体例 とともに、代表的な方法、応用的なテクニック、間違えやすいポイント まで詳しく解説します。

基本：for 文で回数を指定する（range() を使う）

最も一般的で簡単な方法です。

例：10回繰り返す

for i in range(10):
    print(i)

解説

• range(10) は 0〜9 の10個の整数を生成します（終点は含まれない）。
• i には 0〜9 が順番に代入されます。
• 結果として、ループは10回実行されます。

回数を変えたい場合

5回だけ繰り返したいなら

for i in range(5):
    print("ループ", i)

開始値や増分を変えたい場合

for i in range(1, 11):  # 1〜10まで
    print(i)

for i in range(0, 10, 2):  # 0〜8まで、2ずつ増やす
    print(i)

• range(start, stop, step) の形式で使います。
• step に負の値を指定すれば逆順ループも可能。

応用：while 文で手動で回数指定

for 文のような固定回数ループより柔軟に制御したいときは while が便利です。

例：10回繰り返す

count = 0
while count < 10:
    print(count)
    count += 1

応用テクニック：ループ回数を変数にする

動的にループ回数を指定したいとき、外部から回数を指定できます。

n = int(input("何回繰り返しますか？: "))
for i in range(n):
    print(f"{i+1}回目のループです")

よくあるミス

ミス例	説明
range(1, 10) で10回ループすると思ってしまう	実際には 1〜9 の9回だけ
while の条件を忘れて無限ループになる	count += 1 を忘れると終了しない
range() に小数を渡す	TypeError になる。range() は整数専用です

ループを回数指定で抜ける（break）

ループ中でも、条件に応じて早く終わらせることも可能です。

for i in range(10):
    if i == 5:
        break
    print(i)

実用例：ループを使った累積計算

total = 0
for i in range(1, 6):
    total += i
print("合計は:", total)

まとめ

方法	特徴
for i in range(n)	最も基本的で効率的な回数指定ループ
while ループ	より柔軟、条件に基づいてループ
break, continue	制御の途中でループ終了・スキップが可能
range(start, stop, step)	開始点・終点・増分を細かく設定できる

以上、Pythonのループの回数指定の方法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。